いわゆる「問題」と呼ばれるものは、ある事が大きなそして悪い影響を与えるようになってはじめて「問題」となります。
そういう出来事、あるいは問題の種・因子、あるいは核心のことを英語で「issue」と呼びます。この issue
が悪影響を与えるようになって problem つまり、問題になるのです。
では、どうしたら問題の種(issue)を見つけ出すことができるのか?
その一歩は「感覚である」ことを川喜田は見抜きました。私たちは、まず最初に「何か変だぞ」と感じます。そして、よーく観察しながら、問題らしきものがそこにあることを認知するのです。そこを手ががりにして、問題提起に至るのです。
つまり、論理や理屈が先ではなく、まず感覚。この「なんとなく気になる」感を大切にすることから、問題解決の一歩がはじまります。

「感じること」。それが問題提起のはじまり。
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